【2024年6月】国内クラウドファンディング資金調達ランキング

2024年6月、購入型クラウドファンディングの大手プラットフォーム(CAMPFIRE, Makuake, READYFOR)における、資金調達が多かったプロジェクト(累計金額ではなく、単月の調達金額)を集計しました。

※ ご注意
このランキングは、多くの人から支援されているプロジェクトの傾向を掴み、今後のプロジェクトの成功に役立てていただく目的で、当サイトが独自で集計したデータに基づいて行っています。そのため各プロジェクトの調達額については、公式なものではありません。また、調達規模を大まかに掴むのに支障がない範囲で、数字を丸めさせていただいております。

CAMPFIRE〜ゲーム開発×クラウドファンディング

タイトルジャンル調達額
神盛グランドフィナーレ!「ダンメモ」の思い出を未来に繋げるメモリアルプロジェクトゲーム開発5,247万円
魔法議論ミステリ×ADVデスゲーム『魔法少女ノ魔女裁判』を、最高の形で届けたい!ゲーム開発3,492万円
能登半島地震で被災し全壊した牛舎を建て直したい災害支援1,059万円
グリ下から緊急提言!繁華街に集まる4000人の若者に安全な居場所をつくりたいソーシャルグッド1,033万円
切れ味で味が変わる、新・文化包丁『kireaji』で家庭の味に革命を。プロダクト販売851万円

上位2つがゲーム関連のプロジェクト。

1位は既存ゲームの配信終了に伴う、関連アプリの開発。2017年から7年近くも配信していたとのことで、既にかなりのファンがいたのでしょう。こういった既存のファンを抱えたうえでのプロジェクトは成功するというお手本です。

2位は純粋なゲーム開発資金の調達。面白いのは起案者がゲーム制作会社ではなくシナリオ制作会社ということ。いわゆる自身の強みを活かして異業種に挑戦したケースですが、その際資金面だけではなく、プロモーションにも、クラウドファンディングを効果的に活用しており、とても参考になります。4月にクラウドファンディングを開始し、約3ヵ月で支援金額は6,600万円(初回目標は200万円)。製品リリースは2025年だそうですが、今後も注目したいと思います

上記プロジェクトに限らず、ゲームというジャンルは、クラウドファンディングと相性がよい(興味ある人が多く、アイデア勝負)。海外ではビッグタイトル以外のゲーム開発で、購入型のクラウドファンディングで資金調達するのは定番になっています。

Makuake〜季節家電が強し

タイトルジャンル調達額
照明+送風+空気循環!機能性と外観美を追求するシーリングファンライトプロダクト販売3,090万円
第三弾|応援購入9500万円超え!扇風機+空気清浄機能搭載 3Dサーキュレータープロダクト販売2,854万円
【一見様お断り/住所非公開】大阪・北新地に現れた高級焼肉店が初期メンバー限定募集飲食店開業2,331万円
【瞬冷-14.8℃】ひやっとろ〜んの肌触り!極上のかけ布団で熱帯夜から解放宣言!プロダクト販売2,007万円
4K最大120インチ。持ち運べるプライベートシアター|LG CineBeam Qプロダクト販売1,967万円

上位5つの内、3つが”暑さ対策家電”。季節ものはやっぱりプロジェクトの時期が大事ですよね。そんなこと、皆さん当然承知のことでしょうけど。

高級役肉店のオープンプロジェクトは、いわゆる(高級×会員制×姉妹店)のフルコンボ。このパターンは過去の成功例も多い。

当案件は開店資金の調達ではなくて、会員募集・先行販売等、集客を主目的としているようですが、このビジネスモデルは相変わらずクラウドファンディングと相性抜群です。

READYFOR〜将棋会館建設プロジェクト最終章

タイトルジャンル調達額
【最終期】#ここから始まる新たな一手|新 将棋会館建設プロジェクト地域文化7,629万円
「シン・猫の森プロジェクト」〜シニア猫にも専用の部屋を作りたい〜ソーシャルグッド1,890万円
日比谷音楽祭2024|みんなでつくる音楽祭の実現へ向けてイベント開催1,489万円
能登半島地震|輪島の心、伝統を守りたい。曳山祭・キリコ祭の復興へ地域振興
イベント開催
910万円
社会の「仕組み」を変えることで、児童労働を生まない世界をつくる!ソーシャルグッド905万円

6月に最も資金用達に成功したプロジェクトは、日本将棋連盟による将棋会館建設プロジェクト。計画では3年にわたって計6回のクラウドファンディングを実施し、各1億円、計6億円の資金調達を目指したもの。今回はその最後、第6回目の実施です。

私は将棋のことは詳しくないのですが、根強いファンがたくさんいて、藤井さんや羽生さんといったスターもおり、市場規模としては大きいというイメージを持っていました。ただ日本将棋連盟は公益社団法人なので、会館建設のために一度に多額な金額を用意するのは困難とのことで、クラウドファンディングを実施したとのこと。

結果としては計6回で約9.5億円の調達、こちらで建設費用のどれ位を賄えるのかは不明ですが、目標であった6億円は大きくクリアしたことになります。

現役棋士の協力の元、リターンも他では手に入らない将棋関連のグッズばかり。関連コンテンツが多数あると、様々なアイデアが出て、リターンを考えるのも苦にならなそうです。映画やアニメとのコラボは集客の面でも有利ですし、これだけ支援を集めたのも納得です。

コメント