【2025年4月】国内クラウドファンディング資金調達ランキング

2025年4月、購入型クラウドファンディングの大手プラットフォーム(CAMPFIRE, Makuake, READYFOR)における、資金調達が多かったプロジェクト(累計金額ではなく、単月の調達金額)を集計しました。

※ ご注意
このランキングは、多くの人から支援されているプロジェクトの傾向を掴み、今後のプロジェクトの成功に役立てていただく目的で、当サイトが独自で集計したデータに基づいて行っています。そのため各プロジェクトの調達額については、公式なものではありません。また、調達規模を大まかに掴むのに支障がない範囲で、数字を丸めさせていただいております。

マーケティング目的の販売系プロジェクトが上位

4月のCAMPFIRE及びMakuakeを見てみるとほとんどが販売系のプロジェクトが上位を占めました(10案件中9案件)。販売系プロジェクトというのは、既に又はほぼ完成している商品を販売するためのプロジェクト。販売する商品は自社開発のものもあれば、外国から輸入してくるケースそれぞれありますが、調達した資金は売上となり、仕入れ資金、配送料、手数料、業者利益に充てられる場合がほとんどです。

タイトルジャンル調達額
「無呼吸対策」&「快眠サポート」 鼻腔内の気道を確保し緩やかに空気を送り込む輸入販売3,026万円
TCG+LCG=『トリニティドラフト』でドラフトを無限に遊べる世の中を作りたい!プロダクト販売1,866万円
『殺戮の天使』10周年記念 “真田まこと展”を本気で開催したい!展覧会開催1,817万円
キャンプ・車中泊・来客布団・自宅防寒に使えて、1分でしまえる北欧デザインの寝袋プロダクト販売1,496万円
人の健康に資する深層振動・DMVスピーカー誕生。野口五郎の生涯研究を応援しよう!プロダクト販売1,341万円
2025年4月 CAMPFIRE 支援金額TOP5

プロジェクト起案者からすれば、先行予約販売の形に近くなります。最も理想的なのは、注文された分だけ仕入れ、製造を行えるケースで、その場合、在庫コスト、売れ残りリスクなどがかなり軽減されます。

販売系プロジェクトに対して、これから何か新しいことを始めるから、そのための活動資金、開発資金を調達しようとするためのプロジェクトは、開発系プロジェクト。(と、私は勝手に名前を付けて区別しています)。

支援者から見ると、本当に完成するかどうかわからないプロジェクトよりも、すでに製品が出来上がっているプロジェクトの方にお金を使う方が安心感があるのは当たり前。こういった支援金額のランキングでは、販売系のプロジェクトが上位になる(多くの資金を集める)のは致し方ないところ。

TCG+LCG=『トリニティドラフト』でドラフトを無限に遊べる世の中を作りたい!

開発系のプロジェクトで何千万円単位を集められるのは、起案者(業者)が有名であったり、過去の実績やファンを抱えているケースがほとんどで、無名の中小企業がいきなり多額の支援を獲得するのはなかなか難しいのが現実です。

とはいえ、無名な我々にもクラウドファンディングを実行するメリットというのは確実にあるので、資金面での大成功が期待薄だからと言って、やらないという選択はないと思っています。

タイトルジャンル調達額
スリープテックであなたの未来が変わる|AIスマートリングRingConn第2世代プロダクト販売6,057万円
「バイクナビの常識を覆す」AIO-6シリーズ – 守護と自由、究極のバイク体験プロダクト販売4,423万円
Makuake財布歴代1位※!収納しても最薄を目指す!「il modo Air」プロダクト販売3,296万円
圧縮バッグの新常識!荷造り&収納ストレスから解放。強くて美しい「YOYOVAC」プロダクト販売2,723万円
【革新的に進化】さらにプロ級の洗浄力へ!電源&水道接続不要!コードレス高圧洗浄機プロダクト販売2,467万円
2025年4月 Makuake 支援金額TOP5

話しを販売系に戻すと、なぜ通常販売の前にクラウドファンディングを行うかというと、売上を期待するというよりは、ほとんどがマーケティング目的。話題作り、市場テスト、ユーザーからのフィードバックを目的として行っています。

今後事業を行っていく上で、先のようなことは事業者にとっては非常に大切なこと。クラウドファンディングはそれを無料で、というかむしろ売上を立てながら行えるとあっては、企業側からすれば非常に大きなメリットになります。デメリットとしては手間と時間を取られるということだけです。

スリープテックであなたの未来が変わる|AIスマートリングRingConn第2世代

社会問題解決を目的としたプロジェクトならREADYFOR

タイトルの通り「社会問題を解決」するためのプロジェクトが上位を占めているのがREADYFOR。先のCAMPFIREやMakuakeと比較すると、完全にプラットフォームの性格が顕著に出ています。

タイトルジャンル調達額
15周年、新たなる挑戦|「生育格差」を乗り越える宿泊施設の運営ソーシャルグッド1,735万円
病名すら知らないまま、死にゆく命を救う|アジア小児医療センター開設医療・福祉1,573万円
止まらない野犬の捕獲、救いたい命。最後の砦の犬舎増設にご支援を。動物保護1,212万円
箕面自由学園 ローズパレード2026|吹奏楽とチアの夢の共演を!部活動支援1,163万円
弘法大師誕生の地 善通寺|重要文化財 五重塔・金堂を、100年先へ文化保護1,060万円
2025年4月 READYFOR 支援金額TOP5

ここまでプラットフォームの性格の違いが出ていると、支援者もそのような人が自然と集まります。つまり、CAMPFIREやMakuakeには、何か新しいもの、面白いものを探している人が、READYFORには社会の役に立ちたいと思っている人が多くいると考えられます。

なので、もしあなたが社会・公共的なプロジェクトを計画しており、資金調達やマーケティングにクラウドファンディングを活用しようと考えているならば、READYFOR一点だと思います。

15周年、新たなる挑戦|生育格差」を乗り越える宿泊施設の運営

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